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2018年02月03日
電動ガンのトリガーレスポンスとは何か?
電動ガンの「レスポンス」とはなんでしょうか?
トリガーの「キレが良い」とか「キレキレッだね」なんて言う表現をよく聞きます。
いわゆるトリガーを引いた瞬間弾が発射される状態。代表的なキレの良さとしてシステマ社のトレーニングウェポンがあげられます。
ここで電動ガンの動作順序を図解してみました。

電動ガンのトリガーを引いてから発射までの過程はだいたい①トリガーに触れるから⑫発射までのようになると思います。上下の□はこの①~⑫に関係するものの代表的な要素です。
今回、⑦ピストンリリースから先は早くするといっても限界がある上レスポンスを語る上でほぼ無視できる(トリガーを引いてからピストン打撃音で判断されることが多いため)ので語りません。
トレポンの「キレ」
さて電動ガンの「キレ」を語る上で必ず通る必要のある物、それは上記のシステマトレーニングウェポン(以下PTW)です。
「トレポン並」とか「トレポン以上」とベンチマークとして利用されるからです。それでは実際に実測してみましょう。動作音で計測します。④モーターが動き始めてから⑦ピストンリリース後の打撃音までを計測しています。

最新のKUMIモーターではありませんが0.09秒となりました。
比較として同時に東京マルイ電動ガンも。

こちらはかなり前に購入したP90、特にカスタムなどはしていない全くのノーマルです。0.07秒という結果。
そうです、PTWはキレが良いと言われますが同条件下で計測した際④~⑦までは実は大して早くないのです。
ではなぜトレポンはキレが良いと言われるのでしょうか?
答えはそれ以前にあります。①トリガーに触れるから③スイッチが入るまでのトリガーストロークです。
PTWはセミオートは電気的な信号(ギアに穴が開いていて光センサーで感知)で止めています。トリガーのスイッチは単なるON-OFFだけのスイッチです。ただ押せばいいだけなので触れるだけでON-OFF切り替えができるように設定すら理論的には可能です。
つまり「PTWのキレの良さ」はこの①~③までの「トリガーストロークが短い」ことによりユーザーが感じているものだという事ができるのではないでしょうか?

④モーターが動くから⑦ピストンリリースまでを機械的に改善するモーターの力を上げ抵抗を減らし回転の効率を上げピストンの引くストロークも短くetc…
いわゆるハイサイクル電動ガンがこれにあたります。ハイサイクルのセミオートは時としてカットオフが間に合わずバーストするくらい早いですね、④モーターが動くから⑦ピストンリリースまでを極限まで高めた結果です。本来、これはある意味レスポンスが高いと言えるはずです。
しかし「ハイサイクル電動ガン」を指してレスポンスが良いとかキレが良いとはあまり聞きません。モーターが動くからピストンリリースまでは極限まで速いにも関わらずです。
この事は、既出の「PTSのキレの良さはトリガーストロークの短さに由来する」と言うことを裏付けるものになるのでは?と思います。
レスポンス=トリガーストロークという事がある程度わかってもらえたのではないかと思います。
ここからが本題、電動ガンのトリガーストロークをいじるためには電子制御は欠かせないは次回にしたいと思います。