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Posted by ミリタリーブログ  at 

2020年06月23日

ナイトビジョンの性能について その2 GENとOmniって何よ?

こんばんは、南蛮堂です。

今日もナイトビジョンです。

正直言いましてナイトビジョンのアクセス数は「悪い」です(笑)。
89式とかゲンブンカービンとか先進軽量化小銃とかを何日か続けた日にはランキング上位に行くくらいだったんですが…ナイトビジョンは…

まあ数あるミリタリー沼の中でも最も深い沼の底のことなのでアクセス悪いのは仕方ないかもですね。沼の深さではビーグル沼もやばいようですが日常に役立つか立たないか?と言ったらまだビーグル沼のほうが…
と言っているとナイトビジョン沼の住人に怒られそうです。

とはいえBNVD1431や増幅管を販売するにあたっては最低限の知識が必要と思いましてこのブログを書いているわけです。

BNVD1431ご予約受付中です。

ちなみにBNVDですが、ビノキュラーナイトビジョンデバイスの略で双眼ナイトビジョンということです。

さて前にGEN、つまり世代の話をしました。
過去記事はこちら「ナイトビジョンの性能について」
をご参照くださいませ。

何のことはない、第3世代を買えと言っているだけです。

第3世代 PVS14A


でもですね、第3世代でも実は性能に差があるんです。

よくヤフオクなどに出ているNVを見ると買いたい人がこれはOmni何ですか?などと質問していたり出品者もこれはOmni何々ですと言っているのを見かけます。

このオムニというのが曲者だったりそうじゃなかったり。

例によって参考文献はこちらのファイアアームズブログのニコラス氏の記事

オムニについて触れています。

Note 1. The “OMNI” data isn’t a specification. Gen3 Omni VII is a specification, but not a performance specification. Omni refers to the contract under which a tube was purchased, not the performance level of the tube.

オムニは性能の仕様ではありません。第3世代オムニ7は仕様ではあるもののそれは性能の仕様ではない。オムニはチューブの性能を指すのではなく契約を指します。

はい、意味がわかりませんね。大体意味が分からんのが普通です。
で、こちら。これは各オムニナンバーの性能表です。

性能表?やっぱりオムニは性能基準なんじゃないか?ってなりますがそうであってそうでないんです。

一言でいうとオムニは
米軍が「調達した年代」のことです。

ちょっとわかりやすく半分にしました。

オムニ1~4までです。

横を見ると真ん中くらいにYearがあります。オムニ1で1982となってます。
オムニ2は1985年ですね。3で1990年。つまりはその年に調達された管のことを指すのです。オムニとはいわば年代です。
つまりオムニ1は古い管でオムニ9は一番新しい管ということ。

ではなんでこれが性能を表す数字になってんの?ということですがその年代によって性能が違うんです。
年代より上に出ている数字はこれがすべて性能を表す数字になります。

で、この数字が調達にあたっての足切り数字になるのです。

米軍では○○年のこの性能より上の物を調達しますよ、んでそれをオムニ〇というグループにしますよということです。

なので個々の管の性能ではなくこのオムニ〇という数字がついている物は何年から何年の間に米軍に調達された最低限この性能はクリアしている物ということになります。


で、面白いのがこちら

オムニ7と8の要求性能を見ると、S/N値は28→25、Sensitivityは2200→2000に、haloも0.7→1にと各要求性能が軒並み下がっているのです。

あくまで足切り数字ですから実際の管の性能はその管によるのですが、これはオムニ78ではもしかすると8のほうが性能の低いものがある可能性があるということになります。

当然調達された年は2006年と2010年ですから4年の違いがあり、確実にオムニ8のほうが新しい管ということになりますが、オムニによる調達基準からするとオムニ8よりオムニ7のほうが性能はいい可能性があるということです。

ちなみに民生品では管ごとにデータシートというものが発行されます。
これ例の1431のgen2.5のシートなんですが…


lp/㎜ 64、S/N24 Halo 0.86・・・
Sensitivity(明るさ)こそ809と低くはありますがそのほかの解像度だのハロー(光の大きさ、小さいほど光源を見たときに小さく見え見やすい)が軒並みオムニ4あたりの要求性能を満たして・・・

キミ、本当にGen2??  

Posted by なんばんどう  at 00:48Comments(0)NVG

2020年06月22日

BNVD1431 ナイトビジョンの性能は?GEN2.5

こんばんは、南蛮堂です。

この週末で待ちに待ったBNVD1431の光電子増幅管が届きましたのでレビューしてみたいと思います。


ショップレビューなので提灯記事?と思われるかもしれませんが私もナイトビジョンファンの一人、そこはしっかりと客観的なものをもとにしていきたいと思っています。
内容的にごく一部向けになってしまうのは正直ご容赦を…できればわかりやすく書くつもりですが。

いきなりなんですけどもこちらが今回入荷した管を動作させてみた画像です。



これはナイトビジョン専用テスターで計測したものになります。
ナイトビジョン専用テスターという物があるんですね…これが。

テスターの中には肉眼では見えない明るさにこのような模様が光っておりそれをNVで見て見分けます。

縦横の棒の上の大きい数字がグループ、横についている数字はエレメントということになっています。まあ簡単にいうとどこまで見えるか?ということでそのナイトビジョンがどれくらいの性能を持っているか?を測ることができます。グループいくつエレメントいくつまで見えるという物です。個人によって見え方は若干の違いはあるんですが簡易的に測れるのはこれしかないので…

ちなみにこの計測器、明度に差をつけて第2世代と第3世代を分けて測ることのできる装置です。

いくつかのNVをこれで覗かせてもらったのですがGen3では大体グループ4が見えている物がほとんどでした。エレメントの見え方で性能はいろいろでしたが。

で、さっきの画像に戻りますが


ちょっと写りは悪いのですがグループ4のエレメント1、2、3くらいまで見えちゃってるんです。


そしてこれは第3世代の計測明度で測っているんです。
第2世代で測ったらグループ5まで見えました(笑)

2.5世代でこれというのはちょっと信じられない数字です。

第3世代管と比べてみました。
どっちがどっちか一瞬わからなくなる・・・?
2.5世代管

第3世代管


大きな違いは明度です。カメラのホワイトバランスのせいもありますがこれは明らかに違いました。第3世代管のほうが明るいです。そして実は解像度も写真ではあまりわからないかもしれませんが明らかに違いました。

とはいえこの第3世代管はウン十万円ですから…20万円しないこの管とは倍以上違います。性能は7~8割といったところでしょうか?価格は倍以上違い性能では7~8割。

ちなみに第3世代のWPの双眼は150万円程度はします。
この管を搭載した1431は70~なので約半額・・・

これはもうNVの革命かもしれません…  

Posted by なんばんどう  at 01:56Comments(0)NVG

2020年06月18日

ナイトビジョンの性能について

当店でナイトビジョンを売り出すにあたって色々勉強したことをつらつらと書いていくわけですがその第2弾。

今回は性能の話です。見える見えない、第〇世代とかオムニなんちゃらとか例のリスとかそういうやつ。



ちなみに参考文献としてはこちら
https://www.thefirearmblog.com

の記事を参考にさせていただきました。許諾いただいてます。

元記事を参考に翻訳とまとめする感じです。

まずは「世代」です。0世代から第3世代まであります。巷で第4世代と言われている物がありますが第4世代はありません
白管とか4Gとかをそう呼ばせてブランディングしているメーカーがあるというだけですね。

まあこの世代は結構いろんな方が書いているので今更感はあるんですがまあ一応。

第0世代
アクティブ
赤外線ライトがないと一切見えません。第二次大戦のドイツのが有名ですかね。小林源文先生のハッピータイガーのラストで見かけました。

第一世代
一応パッシブ、受動、受光を増幅しますよという、1000倍程度にはしてくれるようです。数万円の安いNVのほとんどがこの第一世代です。


一度は見たことのある「例のリス」、あれ?これくらいなら第一世代でも結構見えるのかな??と思ってしまうやつです。
ダメです
第一世代ならまだ夜目のほうが見える。というか夜目の場合視界は広いわけですからわざわざ視界を狭めてまでの価値は一切ありません。

参考文献の原文ママ
``What is a waste of time and money would be anything generation 1.``
`` NVGs like the Sightmark Ghost Hunters or the Armasight Spark Core should be avoided.``

僕が言ってるんじゃないですよ、ニコラスが…(笑)

第二世代
この第二世代からMCP、マイクロチャンネルプレートという物が出てきましてこれのおかげで飛躍的に性能が向上します。
せいぜい1000倍程度だったのが20000倍くらいにまで向上するわけですね。


こんな奴だそうです。こいつが光電子を増やしまくってくれるわけです。第2世代+になると古い第三世代に匹敵する性能…?なのかな?

その辺が今度入荷する1431コンプリートでわかりますね。そういった意味で今回の1431の2.5世代管はナイトビジョン業界から注目?されている?というわけです。
第二世代+だからといって何でも第三世代に匹敵するわけではないところも注意です。

光電子増幅管のX線写真、構造がわかりますね。


簡単にしてみました。

MCPくんが頑張ってくれているのがよくわかります。


フォトニスの動画だともっとよくわかります。
めっちゃ増える(笑)

第三世代
みんなの憧れ、ミリタリー沼でのビーグル沼に並ぶ最下層の沼、ナイトビジョン沼の住人が求める最下層がこの第三世代管です。民生品でも軍用品でもかなりの価格がしますね。
光電面にヒ化ガリウムを使い光子を幅広く光電子に変換してくれます。MCPは光電子を増やしてくれますが、そもそも入ってくる光子をたくさん光電子に変換してくれるというわけです。

逆にいうとこのヒ化ガリウムを使っているのが第3世代ちゅうわけですね。
もはや50000倍という増幅率。まあお値段もかなり…最近の相場をみるとPVS7が20万前後、PVS14で4~50万くらいでしょうか。双眼にいたっては100万を超えますね。

そういうわけで当店のBNVD1431は2.5世代でありながら第3世代に匹敵しそう…ということで嫌が応でも期待値は上がるわけです。

今週~来週で入荷する予定ですのでレポートを楽しみにしていてください。
  

Posted by なんばんどう  at 18:12Comments(0)NVG

2020年06月16日

ナイトビジョンBNVD1431 ハウジングキットとNVGのお話

BNVD1431



色々な縁があって取り扱いを始めたナイトビジョン「BNVD1431」ですが扱うにあたってかなりの勉強をさせていただきまして、その成果を書いていきたいと思います。

まずは当店で扱っているボディ、レンズキットの解説から。
(ちなみに商品ページへはトップの1431がリンクになってます)



BNVD1431は中国製のNVG(ナイトビジョンゴーグル)です。

もとはPVS31という米国製の最新NVGがありましてそれの改造版ということになります。GPNVG18と並んで我が国ではレプリカをつけている方が結構いますね、エボギアとかのあれです。

PVS31は国内では基本的には手に入りません。というか米国製NVGは基本的には国内では手に入らない…まあその辺は今度書くとして…

最大の特徴としてこの1431はPVS31と同様の使い方や同程度の重量、コンパクトさで、かつPVS14の対物、接眼レンズを使っているという点です。

このPVS14というのはとてもメジャーな単眼NVGでいまだに各国で現役で使用されています。運用開始は2000年らしいのでもはや20年も現役というわけですね。
我が国でもV8という名称で同様のNVGが支給されていますがなかなか数が行き渡らず…とこれも余談。

そのように各国で使われているため、このPVS14の操作、オプションパーツ等々メリットは様々です。
PVS31は接眼レンズに視度調整機能がなくはめ込み式の接眼レンズなため支給される際に視力の申告をする…らしいのでむしろこの1431はそれより優れているといえるかもしれません。

聞いた話なのでなんともですがPVS31はレンズ性能が素晴らしいらしいですね…一度は見てみたいものです。
某国内有名電動ガンメーカーのPVに出てたのがそれっぽいんですがBNVDかこのPVS31か?持っている人いるんですねえ。

このように31のコンパクトかつ軽量さと14の拡張性を複合されて設計されたのがこのBNVD1431なのです。
商品リンクはこちら(笑)



今回はハウジング、レンズキットのみの解説ということで一番重要なパーツであるレンズから行きましょう。


レンズは青みの深いL3系のコーティングです。NVGの魅力の一つがこの青みの非常に美しいコーティングです。
これを見ていると夜だけしか眠れなくなりますね。

青みのコーティングはNVGだけの特徴です、機能については不勉強ですが赤いコーティングのNVGもありましてANVIS10とかに一部あるそうです。
BPREなどではNVGを赤眼で表現されていますし、映画「紅い眼鏡」やターミネーターの目も赤かったしなんとなくNVGというと赤いイメージがあるんですが本当は青いんですね。ちょっと調べてみたのですがこのNVGが赤い事の元ネタが何か?は結局わかりませんでした。ボトムズとかザクも赤く光るね、そういえば。
なんででしょうね、赤く光るの。


駆動は単三電池1本で行います。

どれくらい持つのか…は内蔵する管によりますが一晩のサバゲくらいは十分のようです。メーカーでは外部電力パックの発売をアナウンスしています。当然当店のお客様には優先的にご案内することになると思います。

専用や特殊電池ではなくどこでも手に入る単三というのは非常に重要ですね。夜間戦闘の要であるNVGが電池切れで使えなくなるということは死活問題ですから。


開脚機能です。実はこれがかなり重要です。

実はNVGをつけて行動する際はある程度頻繁にNVGを跳ね上げたりおろしたりします。
というのもNVGの視野は40度程度しかありません。いくら夜間視力が飛躍的に向上しても40度では周辺の状況を確認できない場合があります。さらにNVGには現時点では色がありません。簡単に言うとサバゲで言うとマーカーの色確認できないんです。敵か味方かがわからないんですね、なので跳ね上げたり下ろしたりは結構頻繁に行うのです。

またつけておいて使わないときも意外と多いんです。ある程度の光があるところでは中の機能を痛めてしまうため電源を切りますしその際は必ず跳ね上げます。
跳ね上げた際にこのレンズを広げておくことで重心がヘルメットに近づき重量バランスが改善するのです。

なので180度以上開きます。

さらに片目だけ上げることで片目はサイトやサーマルビジョンを覗いたりすることもできるということになります。

残念ながら1431には片目を上げたときに片目の電源を切る機能はついていません…

さてちょっと長くなってきたので今日はこの辺にしたいと思います。引き延ばし作戦です(笑)

  

Posted by なんばんどう  at 19:08Comments(0)NVG

2020年06月11日

ナイトビジョンゴーグル

久しぶりの更新です。
ログインするためのアカウントとパスがずっとわからなくなっていて…やっと判明しました(笑)
いやあ、こまった困った。

前の記事からすでに一年が経過していますね。

その間当店では新しいジャンル挑戦しています。
電子トリガーに次ぐ電子部品、「ナイトビジョンゴーグル」です。

この一年、勉強もだいぶしました。



その成果なども投稿しながらしばらくはNVについてを投稿していきたいと思っています。  

Posted by なんばんどう  at 00:33Comments(0)NVG