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Posted by ミリタリーブログ  at 

2021年12月11日

夜戦能力の向上 其の4 サーマルビジョンの力

夜戦能力の向上 其の4、サーマルビジョンです。

Iray社のJerry-C5、COTI、クリップ(C)オン(O)サーマル(T)イメージャー(I)でCOTI、コチです。

NVGがそこそこの人気を博していますがこちらはまだまだ人口に膾炙していない気がするのと、国内でCOTIやクリップオンサーマルと検索してもあまり情報が出てこない…と思い記事にしようというわけです。

Iray Jerry-C5商品ページは↓こちらから




前回までの話をまとめると

ナイトビジョンは夜が凄くよく見えるけど隠れている人は結構見つかりにくいよ、隠れるにはアンチIR気にするよりギリーや偽装が重要だよ

 ということでした。
で、実際のところ↓

このような森に隠れている人はNVGでもかなり見つかりにくいです。

そこでサーマルの出番になります。
サーマルもNVG同様ウェポンマウントしたりヘッドマウントしたりと色々種類があるのですが、このCOTIはNVGにマウントするものになります。

ここでサーマルイメージャーの特性について紹介します。
サーマルイメージャー(以下サーマル)は熱を感知します。正確には熱いところということではなく温度の差を感知しているんだと思いますが。周囲と温度が違って高い、低いを検知して表示してくれます。

見てもわからない足跡なんかも・・・

実は本当は映画的な演出で裸足で歩くくらいじゃないとなかなか足跡までは解りませんが…壁を手で触ったなどは解りますね。

これの何がいいかというと熱源の感知なのでちょっとした隙間から漏れ出る熱源も感知してくれるということなんです。

というわけで実験です。

はい、シュマグの中に何が入っているでしょうか???
当たり前ですがわかりません。

これをNVGで見てみます。


まあ当然ですがさっきと何も変わりません。
布の盛り上がりから何かが入っているということは解りますがそれが何か?までは解らないです。

シュマグがブッシュの代わりと思ってください。NVGは「見えなくなったもの」を見えるようにするもので元々「見えないもの」は見えません。つまり夜間で減じた視力をもとに戻すことができるだけで+α何かかできるようになるわけではないのです。

これが前回のNVGは夜間の行動力の強化、行動の制限がすくなくなると言った事の所以です。

ではこれをサーマルで見るとどうなるのか?



シュマグを通して後ろに熱源が見えます。シュマグの後ろには何か熱を持ったものがある事が解ります。


答えはこちら、コップのお湯でした。
サーマルはシュマグ(ブッシュ)をある程度通して後ろにある熱源を感知することができるわけです。
もちろんどこまでも通すことはできませんしブッシュの粗さにもよりますが多少の隙間がありさえすれば熱源を感知できますからそこには周囲とは違う熱を持った何かがいるとわかるわけです。

これがサーマルビジョンの力です。

で、COTIなんですがサーマルビジョンの説明をしたところで力尽きたのでこれは次回に回します…
  

Posted by なんばんどう  at 10:13Comments(0)NVG

2021年12月10日

夜戦能力の向上 其の3 NVG ナイトビジョンゴーグル

夜戦能力の向上その3 NVGナイトビジョンゴーグルです。

本来この記事が其の1にすべきだった…(笑)
そのうちまとめて保存版にでもしますかね。

その1 アンチIRはこちら

其の2 偽装は最高の夜戦装備?

NVG界隈が人気を博していますかね、ちゃんと使えるNVGが出てきた事は大きいと思います。

当店販売のBNVD1431MK2


SDG31

と在庫がありますので即納品です。
宣伝はここまで(笑)

夜戦能力の中心たるNVG

NVGは夜間視力の強化です、夜間は視力がほとんど役にたたなくなります。慣れた方はむしろ音の方が重要だったり??


NVGでは明るく見えていますが、ここは真っ暗な湖畔沿いの道で足元もおぼつきません。しかしNVGでははっきり見える訳です、ほぼ昼間と同じです。影なども見えていますがこれは月明りでできる影です。肉眼ではほぼ見えません。

これにより多少の慣れは必要ですが、ほぼ昼間のように歩くことが可能になります。山中でも遠くの山脈が見えたり空、星、月あかりでの木漏れ日すら見えます。

三ツ峠山からの富士山ですが直線距離で20キロ以上ありますが山の形もはっきり見え山小屋??ヘッドランプ?の明かりも見えますね。

こうやって夜間にもかかわらず長距離が見通せるということは夜間の森でありがちな方向感覚の喪失も起こりにくいです。
真っ暗な森ではヘッドランプは足元は良く見えますが方向感覚はほぼ無くなります。
私も夜に山に入ったことは何度もありますが慣れた道ですら道迷い、戻って確認ということが良くありました。

人工の障害物もはっきり見えます。視野がかなり狭まるためもちろん慣れは必要ですがこういった場所でも昼間のように行動できます。

このように地形、障害物の把握など夜間視力のなかでも特に強化されるのは夜間行動力の飛躍的な向上と言えます。



深夜の深い森…

とはいえ実はNVGは万能ではありません

問題は索敵です。

上記のような森だと隠れている人はNVGでもかなり見つかりにくいです。

木の横に人が立っています。

ここまではっきり直立しているのでわかりますがしゃがんだり草の陰に多少隠れるだけでもNVGから見えなくすることは可能になります

もちろん一切の闇よりは索敵能力は飛躍的に向上しますが基本的に単色、モノクロの視界のため昼間のように微妙な違いなどを気づくのが難しいのです。
ですから前回のギリーなどで偽装した相手を探すのはとても難しいです。

待ち伏せ夜戦でスタート地点に潜んだ味方がゲーム終了まで周りを囲まれていながら気づかれないということもありました。  

Posted by なんばんどう  at 10:32Comments(0)NVG

2021年12月09日

夜戦能力の向上 其の2 偽装は最高の夜戦装備???

前回の記事↓

夜戦能力の向上 其の1

では、アンチIRの能力は限定的、しかも自分がNVGもってるならIRで照らしてくれればむしろ有利じゃね?
ということを言いたかったわけです。
色々まずいこともあるかもということでオブラートに包みました。

今回はそんな環境下で相手の認識を欺瞞するには?という記事にしていきたいと思います。

まあ、何のことは無い、ギリースーツです。
昼間でも環境次第で超効果的なギリースーツは夜間では更に力を発揮します。

写真で見ても何が何だかわかりませんね

これがギリーの威力です。

IRで照らしてます。

一応白飛びしてるんですが素材が色々なため混ざってむしろ更に効果を発揮してるくらいです。

直立しているので当たり前にわかりますが

手前の草と見比べてこれがちょっと伏せたら全く分からなくなりそうということがわかると思います。

ちょっと木にかくれる(ほとんど隠れてない)だけでこれです。


ちなみにIR焚いてもこれです。むしろわかりにくくなったか?


NVGをつけていてもこれですから肉眼ではもう全くと言っていいほど見えません。

夜間において偽装するということが非常に重要で効果的であるということがこれでわかると思います。
下手にアンチIRこだわるよりフードとかベール被るだけでもかなり違ってきそうですね。  

Posted by なんばんどう  at 11:08Comments(0)NVG

2021年12月08日

夜戦能力の向上 其の1 NIR アンチIRの有効性

当店でNVGを扱うようになって色々と経験と勉強してきまして、また、防衛関連の方ともお話する機会も増え色々と感じた事がありまして記事にしたいと思います。

基本的にはあくまでもサバゲでの夜戦能力の向上ということでいきます。

まず、夜戦をやる方で装備を整える場合被服にこだわると「対IR加工」という言葉を聞きます。
同じような陸自迷彩ですが…


このようにある環境下では片方は白飛びし、片方は迷彩がはっきりと見えています。

右は対IR加工がしてある生地というわけですね。
この対IR加工面白くて対IRを謳っている某生地で

たいして加工がよろしくないですね。洗濯で落ちるという話もあるのでそれでかもですが。
陸自迷彩は何度も洗濯しまくってるんですが優秀ですね。
かと思えば…
FMAのパチハイランダー?ではアンチIRしっかりついてます。

上記の写真はIRライトで照らされることによりアンチIR加工が無いとせっかく迷彩服を着ていても白飛びしてしまい迷彩服ではなくなるということを示しています。

これは大問題であり全身をアンチIR生地で覆わないとかなりのアドバンテージを失うことになりかねません・・・・???

本当にそうでしょうか?

ちなみにこれはIRライトで照らされない場合のさっきの陸自生地です。

両者の違いは色の濃さくらいですか、左のアンチIRしていない生地でも十分迷彩が発揮しています。

アンチIR加工してなくて迷彩も無いソフトシエル

草の陰に隠れると白飛びしてはいますが草も白飛びするのでIRを焚かないときの方が見えやすいくらいです。

自然界はすべての植物がIRを吸収、アンチIRであるとは限りません。

植物もIRを反射するものもあり被服がアンチIRしていなくてもこのように影に隠れるとわからなくなることも多いです。

そしてこの「白飛びさせて周囲からアンチIR加工していない被服を浮かび上がらせる」ということをするためにはIRで照らさなくてはいけません。

そしてそのIRで照らすということはNVGから見るとこういうことです。

普通にライトで照らされているように見えます。ライトで照らされている=相手の位置は見にくいが位置によっては良く見えるということです。

NVGが無い状況ではともかく所持していれば相手がIRで照らして自らの位置を暴露してくれることになります。
  

Posted by なんばんどう  at 12:24Comments(0)NVG

2021年12月08日

ナイトビジョン BNVD1431MK2の操作方法マニュアル

ナイトビジョン BNVD1431MK2の操作方法マニュアルとしてのブログです。

一部MK1のときと同じ内容になっています。ちなみにこの写真から商品ページへ飛びます↓


基本手順はMK1と同じです
〇電池について
電池はここから入れます。対応電池は単三電池1本です。

大体5時間程度使用可能です、夜戦サバゲなら一晩は十分持つと思います。

回し開けてください。

Oリングは傷つけないようお気を付けください。

〇メイン電源スイッチ

電源スイッチはこちら

押すと点灯、押すと消灯です。
モデル元となったPVS31はここを回してマニュアルゲイン機能がありますが現在販売中の1431MK2はチューブにマニュアルゲインの機能が無い為その機能は無く回しても意味がありません。

※ご注意
コンデンサの関係からか電源が入るまで少し時間のかかる個体があるようです。また電源の入らない個体のほとんどがここの締め込みの甘さなどです、しかし締め込み過ぎても破損します。←MK2でほとんど改善しているようで、ONからの立ち上がりが早くなりました。


〇常時点灯モード
また、ここを5回押しで常時点灯モードになります。
1431MK2には角度センサーによる電源OFFモードがあります。(ON-OFF精度が非常に良くなりました)
角度を感知して跳ね上げると電源オフ、戻してオンの機能があります。
しかしこの機能、上を向いたり下を向いたりするときに電源がオフになってしまう場合があります。その場合の常時強制点灯モードがこのモードです。
IRライト
MK2で増えた機能です、ここを2回押しでIRライトが点灯します。
消灯も2回押しです。

IRライトはフィルターでのライトのようです。


〇ピント合わせ
対物レンズを回してピントを合わせます。


視度は接眼レンズで。

細かい視度が調整できます。ここを合わせると眼鏡が無くても見えますよ!

〇位置調整ノブ
このノブは開脚角度の調整ノブです。

これ以上閉まらないようにするノブですね、位置調整をします。

〇外部電源端子
横には外部電源端子があります。別売りの外部バッテリーボックスのコードをつなぐ端子です


外部バッテリーボックスは単三電池が4本入ります。長時間の駆動が可能、単純に4倍になります。


重さは電池入りでこれくらい。本体の3分の1程度ですがその分カウンターウェイトが減らせトータルでの重さが軽くなります。

また、IRシグナルライト機能もありヘルスターなどの代替にもなります。

以上が機能の説明になります。
他に分からない操作がありましたらご連絡ください。このブログ更新いたします。  

Posted by なんばんどう  at 02:41Comments(0)NVG

2021年11月29日

PVS31にそっくり!ナイトビジョンSDG31  2.5世代実働NVG

今回は実働レプリカNVG SDG31の紹介です。

商品はこれです。SDG31 2.5世代WP管ナイトビジョンゴーグルです↓商品ページはこちら

価格は735000円になります。
内容としてはTwitterで書いたものとほぼ同じかそれをちょっと補完するものになります。では商品解説に入ります。

このSDG31は皆さんがおそらく一番馴染みのあるNVGゴーグルである、AN/PVS31A忠実に再現したNVGになります。レプリカとしては14、15、21とこの31、あとはANVISと四眼ですかね、でもやはりこの31は写真などでも非常によく目にします。

半面、その実物は規制もあってほとんど目にすることができません。

というわけでこのSDG31、ついでにPVS31Aの解説にもなるかと思いブログとしてまとめたいと思います。

さてこのSDG31、NVGとしての機能もさることながら挙動がPVS31にそっくりなのです。
まずは開脚から。これはヘッドマウントして跳ね上げたときに重量のある管部分を頭に近づけることで重量バランスを良くする意味があります。

最近の新しい双眼ではほとんどこの機能がついていますし当店の1431にも当然この機能はあります。一部の最新NVGは開脚することで片目づつのONOFFができる物もあります。31は実はこの片目ONOFFは機能がありません。31DやDTNVSにはあるんですがね…

次はレンズ。
個人的に今回このSDG31の一番の見どころはレンズの挙動です。
まず対物レンズ

この部分全体が動きます。
非常に掴みやすく動く部分が大きいので夜間な上に死角にもなる場所ですが、調整がしやすいのです。そしてこれは実物のPVS31と同様の動きなのです。

なかなか実物31を見る機会は無いのですがこれはちょっと感動します。スムーズな動きもよく似ています。ちょっと軽いですがその辺は実物でも個体差があります。個人的にはこの対物レンズの動きだけでもこのレプリカを買う価値があると思っています、なんて言ったら良いのだろうか、このガシッとつかめて動かせる感じ。片目の約3分の1が動いてしまうんですからインパクトが大きいんですかね。

次にこちら、接眼レンズです。これはセットに入っている視度調整の接眼レンズです。


実物PVS31は視度を申請してそれに合わせた物が支給される視度調整のないシステムなのですが、それにより接眼レンズの重さを軽減しています。調整機能、レンズとその回転機構、固定機構が省かれ本体の雌ネジとレンズ+雄ネジだけですからそれは軽いでしょう?
そして特筆すべきはこの視度レンズですが、実物PVS31にも対応します。つまりこの部分レンズの質はあれども実物31Aとまったく同じなのです。

このレンズの機構と特性だけでも十分このSDGを買う価値があるんでは?と思います。なにせ実物31Aの3分の1程度の金額ですから…

次はこちら、バッテリーパックです。

駆動は外部バッテリーパックで駆動です。本体の内部バッテリーは駆動はしますが今回入っている中華2.5世代管は外部バッテリ対応です。管によっては内部バッテリーも可だそうです。
バッテリーパックは4本の単三電池を使用、コードでつないでNVG駆動のonoffは本体で行います。外部電源の良いところはコードを抜けば確実に電源が切れることですね。NVGは電源を入れっぱなしにしてしまうと大惨事なのでこれは非常に優秀な機能です。コードを抜いておけば絶対に電源の切り忘れはありませんから。

パックのスイッチはIR点滅シグナルのスイッチです。

電池を入れる事である程度のカウンタウェイトとしての機能とNVGを使った非対称戦での敵味方識別アイテムのIRシグナルライトの機能、本来の電源供給機能の3種を一つで賄える非常に優秀なものです。
ただこの形状は実物と少し違い角ばっています。1431のパックが素材から何からラベルをとればもうわからないレベルで似ている点からすると物足りなさは無いことは無いですが…
最後に重さです、上記のいろいろな機能もあって本体は非常に軽量化を果たしています。重さは実測値で483gとかなりの軽さです。


ちなみにですが悪い点を書かないと提灯インプレになってしまうのでデメリットを軽く。

素材の樹脂が1431と比べて一段落ちます。1431やPVS31はファイバー混合の樹脂でかなりの剛性感がありますがそれよりは落ちると思います。

レンズ性能が多少落ちる。PVS14のレンズと比して性能があまり高くないと感じます。特に動かすと若干の魚眼のような像の流れになります。14のレンズはかなり良い方ですので、一般的に販売されている実用に足るNVGの中では中くらいでしょうか。これより悪いレンズもどことは言えませんが見ます。

ゲインコントロールは無いです。管が対応していないこともありますがPVS31にはできるゲインコントロールはできません。
ただ個人的にはゲインコントロール、必要ある?という。ゲインで落とすくらいなら裸眼でいいんじゃ?っていう個人的意見です。

跳ね上げたときのOFF機能がありません。
これは実装してほしかったですね、残念ながら実装してません、かなり旧型になっているPVS14にもある機能なのと結構使う機能なので・・・


今回のSDG31、商品構成としてはこちらになります。

本体、ケーブル、バッテリーパック、視度レンズ、ラバーカップ、これに収納ケースであるSDG31だけなら4台くらい入りそうなでかいプラコンテナが付きます。

以上販促及び説明書を兼ねた2.5世代NVG SDG31の記事でした。  

Posted by なんばんどう  at 18:57Comments(0)NVG

2020年09月09日

双眼ナイトビジョンBNVD1431 GEN2.5 WP管再販

こんばんは、南蛮堂です。

昨日からの四眼ナイトビジョンの記事がかなり好評でアクセス爆上げしていたのでそれに乗っかる形でBNVD1431の記事も上げたいと思います。

一時期発売を休止していた双眼ナイトビジョンのBNVD1431のWP管、いわゆる白管がまた再度予約開始です。

メーカーの都合で管が供給できなくなったことで予約を止めていたのですが…再度供給ルートが確立されたとのことで再販です。

前回ロシアからのルートが無くなり中国管になってその性能が下記だったのですが今回はさらに品質が良い?といわれているロシア管での供給予定だそうです。
とはいえ前回同様途中でうまくいかなくなる可能性もあるのでP45WP管、白管でのご提供ということのみを保証とさせていただきます。

下記の画像の管かそれ以上が来るはずです









予定の2.5世代管


参考第3世代管


大きな違いは明度です。カメラのホワイトバランスのせいもありますがこれは明らかに違います。第3世代管のほうが明るいです。そして実は解像度も写真ではあまりわからないかもしれませんが明らかに違います。

とはいえこの第3世代管はウン十万円、しかも単眼です。
ちなみに第3世代のWPの双眼は150万円程度はします。
2.5世代管を搭載した1431は70~なのでかなりお値打ちだと思います。
使える双眼ナイトビジョンどうでしょうか?  

Posted by なんばんどう  at 17:30Comments(0)NVG

2020年09月08日

Lindu LDNV014 四眼ナイトビジョンゴーグルの実力

こんばんは、南蛮堂です。

今日は先日に引き続き4眼ナイトビジョンLDNV014の紹介です。

現時点で日本で初めてにして唯一の4眼NVGのレポートになります。



NVGとしての性能は中に入る増幅管の能力に依存しますがレンズを含めたボディとしての性能で特筆すべきはその視野角になります。
視野角なんと120°。単眼、双眼のNVGの視野角はおよそ40°、レンズによっては50°なんていうものもありますが一般的なNVGのおよそ3倍!になります。
その辺は後ほど説明するとして。

まずは外見から解説していきます。
四眼NVGといえば、有名なGPNVG18やANVIS10と違い、ブリッジ部分が羽のようなR形状になっています。好みが別れるところですがこれはおそらくレンズ位置と各チューブの角度からこういった形状になっているのではと推測されます。

一直線にすることでチューブ部分がもっと前に来ることになり結果バッテリーケースやマウントが顔との兼ね合いで邪魔になるということなのだと思います。

真ん中にあるのがNVGではおなじみ規格のドブテイルマウント、これで様々なマウントアームが利用可能です。
その下のノブがメインのパワースイッチ

回すことで電源のON-IRライトON-IRライト&ON-IRライト(光センサーによる調光)になっています。

その下にバッテリーボックス

123Aを使用します。123Aは高いのでこれはAAにして欲しかったですが仕方がないですね。
他のミリタリー4眼と違い、バッテリーボックスが必須ではなくスタンドアロンで使えます。
ちなみにボディでの重さは

約560gと大体PVS15と同じ重さです。管無でこの重さは結構思いかなと思いますが4眼なので仕方がない…かもです。

ブリッジ横のネジで視差というか目の間隔の調整ができます。4眼では双眼以上のこの調整は大事です。

ピント調整はもちろん対物で行います。調整範囲は特筆すべきことはありませんが硬さがレンズによって違うのでそこは多少の面倒があるのとレンズが4個あるので4つをピント合わせが必要です。

それからGPNVGよりも優れている部分がこちら

このノブで視度が調整できます。31やGPNVG18は申告制による視度レンズの嵌め込みだったのに対してLDNV014は万人が使えるようになっています。これはかなり良い機能です。

純正のバッテリーボックスです。


123A電池が4本入ります。
左下にあるのがパワースイッチです。

外部電源になって一番意味がある効果は電源の切り忘れがない事です。高価なNVGで怖いのは落下による破損や管の死亡とともに電源の切り忘れです。
外部電源にすることでコードを抜けば確実に電源がOFFになります。これで何度もスイッチが切れていることを確認しなくて済みます。

バッテリー入りでのバッテリーボックスの重さはこちら

軽いです…これではカウンターウェイトの役に立ちません。もう少し重量が欲しいところです、せめて500gぐらい欲しかったですね。

それでは増幅管を入れてみます。
レンズを外しチューブストップリングを外します。手でも抜けました。

でチューブを入れます。接点の位置が重要なのでパーティングラインに管のこの凹部分を合わせて入れます。

ここは目検討だそうです。メーカーの説明でも大体この辺に入れろとのこと。接点の位置などを見ながら奥まで入れます

この後、チューブストップリングをはめます。これも指で回し入れました。対物レンズを回し入れて完成です。

管を入れた重量はこちら。

870g、思っていたよりは軽いですが…重い。重いです。
カウンターウェイトを500gいれるとすると1.3㎏が乗ります、これはかなりの重さですね…管四個分は仕方ないとはいえ…

では電源をいれて外へ出てみます。

スマホの画角の悪さもあって4つがきれいに写りませんが4眼していますね!!!!!!


一言でいうと4眼の視野のインパクトは凄まじかったです

携帯カメラはもちろん一眼レフでもきれいには写りません。接眼に角度がついているせいですね。

50°レンズということもあり多少のゆがみがありますし斜めに見ることで多少の像のずれなどもあるのですが実際には脳でその辺を補正してくれるので写真で見るよりもはるかにゆがみなどは気になりません(個人的感想ですが)

通常のNVGは単眼でも双眼でも大体40°が視野角です。
50°レンズというのもありますがそれでも50°です。GPNVG18やANVIS10は40°レンズなので100°(97°だそうです)なのに対してこのLDNV014は120°の視野角があります。単眼、双眼に対しておよそ3倍です。

この120°の視野角が目の前に広がっているわけです。これは目で意識的に見える範囲を超えており、全体を見るには目を動かす必要があります。


この120°という広さはなんというかすさまじい没入感を生みました。単眼から双眼にしたときにその立体視と見えるものの感覚から走りまわれる安心感を得たのですが4眼にはさらに没入感があります。

実は言うほど4眼を見たときにはまあよく見えるなあという感覚がありました。まあこんなものかと。
そのちょっとがっかりした感覚が全くの間違いだったのはある程度この四眼NVに慣れたあと、双眼NVを見たときです。

4眼NVを見た後双眼NVを見たのですが、双眼の方がレンズ性能、管の性能など、はるかに上をいっているものを見たのにその余りにも狭い視野に「あれ?これだけ?」というかなりがっかりした感覚になりました。

これはどういうことなのでしょうか?
視野日常では肉眼で見ているのでその視野は肉眼ですから広くて当然です。逆に何かの理由があって制限されたときにはじめてその有難みがわかります。
失わないとわからないという物です。

4眼NVの120°の視界では日常で見ている絵とさほど変わらない緑の情景が見えました。
半面、双眼NVでは非常に制限されたたった40°の視界しかありませんでした。
その落差は本当にすさまじいものがありました。双眼NVも安い物では当然ない、むしろ今回の四眼よりも高いくらいなのですが…え??これしか見えないの???

視野が一気に3倍、そして3分の一になるということはそれほどのインパクトがあります。

そしてさらには視野が広がったことにより目から入る情報はさらに増えました。その結果、もう一つ面白い現象が起こりました。
双眼や単眼の時には非常に気になっていたレンズのゆがみやブラックスポットなどはその視界の広さの前にはあまり気にならなくなるということでした。

単眼から双眼になるとき2つの目と増幅管で一つの風景を見ることになります。像を重ねてみることで立体視ができるわけです。そこで片方の管に多少のブラックスポットなどがあっても多少であれば補正してくれます。
個人的には利目に良い管をいれることで補正が強く働いたと感じます。

四眼でもそれは同じですがさらに視野が広がったことで目から入る情報が非常に増えその結果かなりのレンズのゆがみやブラックスポットも何となく気にならなくなったと考えられました。
今回入れた管はGen3ではあるもののOmniでいえば6以下のまあまあの物でした。またレンズだけの性能で言えばBNVD1431の付属レンズよりもかなり品質は良くないレンズであろうことはその見え方から推測できます。
しかしそのような細かいことをすべてふっとばしてくれるインパクトがこの四眼ナイトビジョンにはあると感じました。

ちなみにですが4眼の視界、4眼がどう見えるかということは残念ながら写真では表現できません。双眼の見え方に周辺視野用に2個管が着いた状態なのですが…

  

Posted by なんばんどう  at 15:11Comments(1)NVG

2020年09月04日

4眼ナイトビジョン LDNV014 GPNVGレンズキット

4眼ナイトビジョンのレンズキット
LDNV014 GPNVG
が入荷しました。

レンズキットなので増幅管が別売りです。
肝心の増幅管が別売りではありますが…

それでも4眼のNVGが日本でも見られる、使えるというのはNVGマニアとしては非常に嬉しいですね。



地味ですがいわゆるGPNVG18やANVIS10といった4眼NVGと大幅に違う機能があります。


この丸いノブ。これが視度調整になっています。

なので誰でも使えるというわけです。
これは一見地味ですが非常に大きい!

またIRライトもついています。

左右両方に。NVGのIRライトはこれも地味に結構使うことがあるので意外と便利です。

セット内容としては本体、バッテリーボックス、コード、ピンホールキャップが付きます。

  

Posted by なんばんどう  at 00:41Comments(1)NVG

2020年08月22日

Wilcox ウィルコックス アンバーフィルター BNVD1431対応

こんばんは、南蛮堂です。

最近すっかりとNVGをおススメする記事しか書いていませんが…
今日もNVG記事です。

結構重要な小物が入荷したのでお知らせします。




これ、ウィルコックスのアンバーフィルターです。
NVGの接眼レンズに着けて光を低減させるとともに画像の色をから黄色っぽく変えるアイテムです。

夜間戦闘の際に目と接眼レンズの隙間から光が漏れることで相手から視認されるのを少しでも低減させようという用途が一般には知られていますが、正直横漏れの防止よりももっと重要な役割がこのアンバーにはあります。

それは「暗順応の維持」です。

一般にWP管の方が人気がありまして確かにWP管の方が性能的にもおススメできる・・・とは思うのですがこのアンバーを使い暗順応が維持できている場合はWP管に勝ると思います。

暗順応というのはいわゆる「夜目」です。瞳孔が開きだんだん目が暗闇に慣れてくる、あれです。
人間の目は個人差はありますが結構優秀暗闇でも結構物が見えたりします。

簡単に言うと夜戦サバゲなどでよく使われるサイリウムマーカー、大きさによってはなかなか見えづらいのですが暗闇にある程度慣れていれば意外と見つかったりします。
しかしNVを装備していることで暗順応が無くなってしまい、毎度毎度確認するのが難しかったりします、しかもNVは緑一色ですから、色が確認できない。

これは結構問題だったりしますがそれがこのアンバーをつけていることで暗順応を維持したままNVを運用できるのです。  

Posted by なんばんどう  at 23:22Comments(0)NVG