2020年09月08日
Lindu LDNV014 四眼ナイトビジョンゴーグルの実力
こんばんは、南蛮堂です。
今日は先日に引き続き4眼ナイトビジョンLDNV014の紹介です。
現時点で日本で初めてにして唯一の4眼NVGのレポートになります。
NVGとしての性能は中に入る増幅管の能力に依存しますがレンズを含めたボディとしての性能で特筆すべきはその視野角になります。
視野角なんと120°。単眼、双眼のNVGの視野角はおよそ40°、レンズによっては50°なんていうものもありますが一般的なNVGのおよそ3倍!になります。
その辺は後ほど説明するとして。
まずは外見から解説していきます。
四眼NVGといえば、有名なGPNVG18やANVIS10と違い、ブリッジ部分が羽のようなR形状になっています。好みが別れるところですがこれはおそらくレンズ位置と各チューブの角度からこういった形状になっているのではと推測されます。
一直線にすることでチューブ部分がもっと前に来ることになり結果バッテリーケースやマウントが顔との兼ね合いで邪魔になるということなのだと思います。
真ん中にあるのがNVGではおなじみ規格のドブテイルマウント、これで様々なマウントアームが利用可能です。
その下のノブがメインのパワースイッチ
回すことで電源のON-IRライトON-IRライト&ON-IRライト(光センサーによる調光)になっています。
その下にバッテリーボックス
123Aを使用します。123Aは高いのでこれはAAにして欲しかったですが仕方がないですね。
他のミリタリー4眼と違い、バッテリーボックスが必須ではなくスタンドアロンで使えます。
ちなみにボディでの重さは
約560gと大体PVS15と同じ重さです。管無でこの重さは結構思いかなと思いますが4眼なので仕方がない…かもです。
ブリッジ横のネジで視差というか目の間隔の調整ができます。4眼では双眼以上のこの調整は大事です。
ピント調整はもちろん対物で行います。調整範囲は特筆すべきことはありませんが硬さがレンズによって違うのでそこは多少の面倒があるのとレンズが4個あるので4つをピント合わせが必要です。
それからGPNVGよりも優れている部分がこちら
このノブで視度が調整できます。31やGPNVG18は申告制による視度レンズの嵌め込みだったのに対してLDNV014は万人が使えるようになっています。これはかなり良い機能です。
純正のバッテリーボックスです。
123A電池が4本入ります。
左下にあるのがパワースイッチです。
外部電源になって一番意味がある効果は電源の切り忘れがない事です。高価なNVGで怖いのは落下による破損や管の死亡とともに電源の切り忘れです。
外部電源にすることでコードを抜けば確実に電源がOFFになります。これで何度もスイッチが切れていることを確認しなくて済みます。
バッテリー入りでのバッテリーボックスの重さはこちら
軽いです…これではカウンターウェイトの役に立ちません。もう少し重量が欲しいところです、せめて500gぐらい欲しかったですね。
それでは増幅管を入れてみます。
レンズを外しチューブストップリングを外します。手でも抜けました。
でチューブを入れます。接点の位置が重要なのでパーティングラインに管のこの凹部分を合わせて入れます。
ここは目検討だそうです。メーカーの説明でも大体この辺に入れろとのこと。接点の位置などを見ながら奥まで入れます
この後、チューブストップリングをはめます。これも指で回し入れました。対物レンズを回し入れて完成です。
管を入れた重量はこちら。
870g、思っていたよりは軽いですが…重い。重いです。
カウンターウェイトを500gいれるとすると1.3㎏が乗ります、これはかなりの重さですね…管四個分は仕方ないとはいえ…
では電源をいれて外へ出てみます。
スマホの画角の悪さもあって4つがきれいに写りませんが4眼していますね!!!!!!
一言でいうと4眼の視野のインパクトは凄まじかったです
携帯カメラはもちろん一眼レフでもきれいには写りません。接眼に角度がついているせいですね。
50°レンズということもあり多少のゆがみがありますし斜めに見ることで多少の像のずれなどもあるのですが実際には脳でその辺を補正してくれるので写真で見るよりもはるかにゆがみなどは気になりません(個人的感想ですが)
通常のNVGは単眼でも双眼でも大体40°が視野角です。
50°レンズというのもありますがそれでも50°です。GPNVG18やANVIS10は40°レンズなので100°(97°だそうです)なのに対してこのLDNV014は120°の視野角があります。単眼、双眼に対しておよそ3倍です。
この120°の視野角が目の前に広がっているわけです。これは目で意識的に見える範囲を超えており、全体を見るには目を動かす必要があります。
この120°という広さはなんというかすさまじい没入感を生みました。単眼から双眼にしたときにその立体視と見えるものの感覚から走りまわれる安心感を得たのですが4眼にはさらに没入感があります。
実は言うほど4眼を見たときにはまあよく見えるなあという感覚がありました。まあこんなものかと。
そのちょっとがっかりした感覚が全くの間違いだったのはある程度この四眼NVに慣れたあと、双眼NVを見たときです。
4眼NVを見た後で双眼NVを見たのですが、双眼の方がレンズ性能、管の性能など、はるかに上をいっているものを見たのにその余りにも狭い視野に「あれ?これだけ?」というかなりがっかりした感覚になりました。
これはどういうことなのでしょうか?
視野日常では肉眼で見ているのでその視野は肉眼ですから広くて当然です。逆に何かの理由があって制限されたときにはじめてその有難みがわかります。
失わないとわからないという物です。
4眼NVの120°の視界では日常で見ている絵とさほど変わらない緑の情景が見えました。
半面、双眼NVでは非常に制限されたたった40°の視界しかありませんでした。
その落差は本当にすさまじいものがありました。双眼NVも安い物では当然ない、むしろ今回の四眼よりも高いくらいなのですが…え??これしか見えないの???
視野が一気に3倍、そして3分の一になるということはそれほどのインパクトがあります。
そしてさらには視野が広がったことにより目から入る情報はさらに増えました。その結果、もう一つ面白い現象が起こりました。
双眼や単眼の時には非常に気になっていたレンズのゆがみやブラックスポットなどはその視界の広さの前にはあまり気にならなくなるということでした。
単眼から双眼になるとき2つの目と増幅管で一つの風景を見ることになります。像を重ねてみることで立体視ができるわけです。そこで片方の管に多少のブラックスポットなどがあっても多少であれば補正してくれます。
個人的には利目に良い管をいれることで補正が強く働いたと感じます。
四眼でもそれは同じですがさらに視野が広がったことで目から入る情報が非常に増えその結果かなりのレンズのゆがみやブラックスポットも何となく気にならなくなったと考えられました。
今回入れた管はGen3ではあるもののOmniでいえば6以下のまあまあの物でした。またレンズだけの性能で言えばBNVD1431の付属レンズよりもかなり品質は良くないレンズであろうことはその見え方から推測できます。
しかしそのような細かいことをすべてふっとばしてくれるインパクトがこの四眼ナイトビジョンにはあると感じました。
ちなみにですが4眼の視界、4眼がどう見えるかということは残念ながら写真では表現できません。双眼の見え方に周辺視野用に2個管が着いた状態なのですが…
今日は先日に引き続き4眼ナイトビジョンLDNV014の紹介です。
現時点で日本で初めてにして唯一の4眼NVGのレポートになります。
NVGとしての性能は中に入る増幅管の能力に依存しますがレンズを含めたボディとしての性能で特筆すべきはその視野角になります。
視野角なんと120°。単眼、双眼のNVGの視野角はおよそ40°、レンズによっては50°なんていうものもありますが一般的なNVGのおよそ3倍!になります。
その辺は後ほど説明するとして。
まずは外見から解説していきます。
四眼NVGといえば、有名なGPNVG18やANVIS10と違い、ブリッジ部分が羽のようなR形状になっています。好みが別れるところですがこれはおそらくレンズ位置と各チューブの角度からこういった形状になっているのではと推測されます。
一直線にすることでチューブ部分がもっと前に来ることになり結果バッテリーケースやマウントが顔との兼ね合いで邪魔になるということなのだと思います。
真ん中にあるのがNVGではおなじみ規格のドブテイルマウント、これで様々なマウントアームが利用可能です。
その下のノブがメインのパワースイッチ
回すことで電源のON-IRライトON-IRライト&ON-IRライト(光センサーによる調光)になっています。
その下にバッテリーボックス
123Aを使用します。123Aは高いのでこれはAAにして欲しかったですが仕方がないですね。
他のミリタリー4眼と違い、バッテリーボックスが必須ではなくスタンドアロンで使えます。
ちなみにボディでの重さは
約560gと大体PVS15と同じ重さです。管無でこの重さは結構思いかなと思いますが4眼なので仕方がない…かもです。
ブリッジ横のネジで視差というか目の間隔の調整ができます。4眼では双眼以上のこの調整は大事です。
ピント調整はもちろん対物で行います。調整範囲は特筆すべきことはありませんが硬さがレンズによって違うのでそこは多少の面倒があるのとレンズが4個あるので4つをピント合わせが必要です。
それからGPNVGよりも優れている部分がこちら
このノブで視度が調整できます。31やGPNVG18は申告制による視度レンズの嵌め込みだったのに対してLDNV014は万人が使えるようになっています。これはかなり良い機能です。
純正のバッテリーボックスです。
123A電池が4本入ります。
左下にあるのがパワースイッチです。
外部電源になって一番意味がある効果は電源の切り忘れがない事です。高価なNVGで怖いのは落下による破損や管の死亡とともに電源の切り忘れです。
外部電源にすることでコードを抜けば確実に電源がOFFになります。これで何度もスイッチが切れていることを確認しなくて済みます。
バッテリー入りでのバッテリーボックスの重さはこちら
軽いです…これではカウンターウェイトの役に立ちません。もう少し重量が欲しいところです、せめて500gぐらい欲しかったですね。
それでは増幅管を入れてみます。
レンズを外しチューブストップリングを外します。手でも抜けました。
でチューブを入れます。接点の位置が重要なのでパーティングラインに管のこの凹部分を合わせて入れます。
ここは目検討だそうです。メーカーの説明でも大体この辺に入れろとのこと。接点の位置などを見ながら奥まで入れます
この後、チューブストップリングをはめます。これも指で回し入れました。対物レンズを回し入れて完成です。
管を入れた重量はこちら。
870g、思っていたよりは軽いですが…重い。重いです。
カウンターウェイトを500gいれるとすると1.3㎏が乗ります、これはかなりの重さですね…管四個分は仕方ないとはいえ…
では電源をいれて外へ出てみます。
スマホの画角の悪さもあって4つがきれいに写りませんが4眼していますね!!!!!!
一言でいうと4眼の視野のインパクトは凄まじかったです
携帯カメラはもちろん一眼レフでもきれいには写りません。接眼に角度がついているせいですね。
50°レンズということもあり多少のゆがみがありますし斜めに見ることで多少の像のずれなどもあるのですが実際には脳でその辺を補正してくれるので写真で見るよりもはるかにゆがみなどは気になりません(個人的感想ですが)
通常のNVGは単眼でも双眼でも大体40°が視野角です。
50°レンズというのもありますがそれでも50°です。GPNVG18やANVIS10は40°レンズなので100°(97°だそうです)なのに対してこのLDNV014は120°の視野角があります。単眼、双眼に対しておよそ3倍です。
この120°の視野角が目の前に広がっているわけです。これは目で意識的に見える範囲を超えており、全体を見るには目を動かす必要があります。
この120°という広さはなんというかすさまじい没入感を生みました。単眼から双眼にしたときにその立体視と見えるものの感覚から走りまわれる安心感を得たのですが4眼にはさらに没入感があります。
実は言うほど4眼を見たときにはまあよく見えるなあという感覚がありました。まあこんなものかと。
そのちょっとがっかりした感覚が全くの間違いだったのはある程度この四眼NVに慣れたあと、双眼NVを見たときです。
4眼NVを見た後で双眼NVを見たのですが、双眼の方がレンズ性能、管の性能など、はるかに上をいっているものを見たのにその余りにも狭い視野に「あれ?これだけ?」というかなりがっかりした感覚になりました。
これはどういうことなのでしょうか?
視野日常では肉眼で見ているのでその視野は肉眼ですから広くて当然です。逆に何かの理由があって制限されたときにはじめてその有難みがわかります。
失わないとわからないという物です。
4眼NVの120°の視界では日常で見ている絵とさほど変わらない緑の情景が見えました。
半面、双眼NVでは非常に制限されたたった40°の視界しかありませんでした。
その落差は本当にすさまじいものがありました。双眼NVも安い物では当然ない、むしろ今回の四眼よりも高いくらいなのですが…え??これしか見えないの???
視野が一気に3倍、そして3分の一になるということはそれほどのインパクトがあります。
そしてさらには視野が広がったことにより目から入る情報はさらに増えました。その結果、もう一つ面白い現象が起こりました。
双眼や単眼の時には非常に気になっていたレンズのゆがみやブラックスポットなどはその視界の広さの前にはあまり気にならなくなるということでした。
単眼から双眼になるとき2つの目と増幅管で一つの風景を見ることになります。像を重ねてみることで立体視ができるわけです。そこで片方の管に多少のブラックスポットなどがあっても多少であれば補正してくれます。
個人的には利目に良い管をいれることで補正が強く働いたと感じます。
四眼でもそれは同じですがさらに視野が広がったことで目から入る情報が非常に増えその結果かなりのレンズのゆがみやブラックスポットも何となく気にならなくなったと考えられました。
今回入れた管はGen3ではあるもののOmniでいえば6以下のまあまあの物でした。またレンズだけの性能で言えばBNVD1431の付属レンズよりもかなり品質は良くないレンズであろうことはその見え方から推測できます。
しかしそのような細かいことをすべてふっとばしてくれるインパクトがこの四眼ナイトビジョンにはあると感じました。
ちなみにですが4眼の視界、4眼がどう見えるかということは残念ながら写真では表現できません。双眼の見え方に周辺視野用に2個管が着いた状態なのですが…
夜戦能力の向上 其の4 サーマルビジョンの力
夜戦能力の向上 其の3 NVG ナイトビジョンゴーグル
夜戦能力の向上 其の2 偽装は最高の夜戦装備???
夜戦能力の向上 其の1 NIR アンチIRの有効性
ナイトビジョン BNVD1431MK2の操作方法マニュアル
PVS31にそっくり!ナイトビジョンSDG31 2.5世代実働NVG
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ただFOV50と言うとやはり通常のNVGと比べて画質自体は落ちるのでしょうか(面積的に64%程度)?
またレンズの質が悪いとのことですが、例えばこう言ったPVS用の広角レンズに換装させることは可能でしょうか?
https://www.bhphotovideo.com/c/product/1495284-REG/agm_610150k1_500_fov_lens_kit.html/overview
追伸
ショップホームページから直接ブログに飛ぼうとすると見つかりませんと表示されてしまします。